3学期終業式を行いました

令和5年3月20日(月)、終業式を行いました。
今回も新型コロナウイルス感染症対策のため、
Meetを使いライブ配信しました。

校長式辞は、自己管理と責任の重要性について触れる内容でした。
また、生徒課からは春休み中にけじめのある生活を送るためのお話がありました。
生徒の皆さん、次年度をさらに飛躍の一年にするために、春休み中に今後の目標を取り組みをそれぞれ考えておきましょう。

終業式での校長式辞をご紹介します。

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令和4年度3学期 終業式式辞

 今日で、令和4年度の学校生活が終わります。この1年間を振り返ってみると、今までにない人数が新型コロナウイスに感染した第8波などもあり、まだまだ新型コロナウイルスに翻弄された1年間でした。そのような中でも、校内では峰南祭体育の部文化の部2年生の修学旅行など、また、校外では部活動の大会など、いくらかの制限があるなかでしたが、かなり通常の学校生活を取り戻してきた1年間でした。最近では、感染者数が減少し社会的状況が落ち着き、収束の兆しが見え始めたことから、マスクの自由化や行動規制の緩和など、5月8日の2類から5類への移行に向けての動きがありました。

 ただ、ここで考えておいて欲しいことがあります。
 いろいろなことに個人の自由度があるということは、一人一人の自己管理と責任がより重要になるということです。
「人間を自由にできるのは、人間の理性だけである。人間の生活は、理性を失えば失うほどますます不自由になる。」
これは、ロシアの小説家であり思想家でもあるトルストイの言葉です。
例えば、マスクのことで言うと、すべての場面でマスクが不要ということではなく、医療機関や高齢者施設を訪問したり、通勤通学ラッシュ時に公共交通機関を利用したりする場合などは、今まで通りマスクの着用が推奨されています。着脱を個人の判断に任せられるということは、その場面ごとに自分自身の行動について責任を負うということです。
正しい判断ができなければ、また制限がある生活に戻る可能性も十分あります。

このことは、普段の学校生活でも同じことが言えます。
皆さんは、それぞれ目標をもって本校に入学して来ました。しかし、その目標は人によってさまざまです。自分だけ自由にできて目標を達成できればいいというわけにはいきません。
「TPO」という言葉を聞いたことがあると思いますが、「時」と「場所」と「場合」によって、今どのように行動しなければならないか、今どのような服装をしないといけないか、今どのような言葉を使うべきなのかなど、個人個人が正しく判断し行動する必要があります。
TPOをわきまえた行動ができなければ、全員が許容できる範囲での過ごしやすい生活はできません。そうすると、いろいろなルールが作られ制限を受けながら生活しなければならなくなります。TPOをわきまえることは、社会人として必要な素養ですが、一足飛びに身につくものではありません。

2年生はあと1年間、1年生はあと2年間で社会人として必要な素養を身に付ける必要があります。4月から新しい学年での生活が始まります。社会人としての責任を果たせるようになるための目標や取組をそれぞれ考えておいて欲しいと思います。
来年度、津山工業高校生徒諸君が大いに飛躍できることを期待し、式辞といたします。

令和5年3月20日
岡山県立津山工業高等学校
校長 高林 康徳

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