令和3年度入学式を挙行しました!

4月9日、柔らかい春の日差しの中
計215名の新入生を迎え、令和3年度入学式を挙行しました。

校長式辞では、新入生に向けて
・主体的に生きるということ
・「豊かな心」を持ってほしいということ

この2つについてのメッセージが伝えられました

新入生の皆さん、美作地域唯一の工業高校である本校で
様々なことに積極的にチャレンジし、
有意義な高校生活を作り出してくれることを期待しています。

校長からの式辞を紹介します。
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令和3年度 入学式 校長式辞

 新緑が輝きを増し、本格的な春の到来を覚える今日の佳き日、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が、未だおさまならい状況の中、多くの保護者の皆様方の御臨席を賜り、岡山県立津山工業高等学校令和三年度入学式を挙行できますことは、本校教職員にとりまして誠に大きな喜びであり、厚く御礼申し上げます。
 ただいま入学を許可いたしました215名の新入生の皆さん、御入学おめでとうございます。教職員をはじめ、皆さんの先輩となるすべての在校生が、皆さんの晴れの入学を祝福し、心から歓迎いたします。皆さんは自らの意思で本校を志願し、本日めでたく岡山県立津山工業高等学校の生徒となりました。今、その喜びをしっかりと噛み締めていることと思います。

 津山工業高等学校は、昭和十六年美作地域の強い熱意と、津山市の大きな支援により創立いたしました。昭和十六年には建築科と土木科が、昭和二十年には機械科、三十四年には電気科、三十六年には工業化学科が新設、生徒数が千五百人の超大規模校となりました。
 平成になって電子機械科、そして県立弓削高等学校との再編整備により、デザイン科が新設されました。平成三十年からは電気科と電子機械科の募集を停止し、新たに日本では初となるロボット電気科を新設、先月はロボット電気科最初の卒業生を送り出したところです。県北の工業教育の拠点校として、情報化や技術革新の著しい進展に、柔軟に対応できる自主性や創造性に富んだ有為な工業技術者を育成し、地域の人々の信頼と期待に応えることのできる学校を目指しています。 

 大きく社会情勢が変化する中、グローバル化・情報化社会に対応できる人材の育成のため、国はGIGAスクール構想をかかげ、様々な施策を展開しています。本校でも、その一環として、今年の入学生から一人一台のコンピュータ端末を購入いただき、学習活動の一層の充実を図って行くこととしております。新しい技術ばかりに目が行きがちですが、このGIGAスクール構想の目指すところは、これまで培ってきた教育実践に、新しい技術を導入し、教員・生徒の力を最大限に引き出す、というものです。特に、ものづくりには、どんなにAI等の技術が進歩しようとも、人間の手にしかできない、いままで築き上げてきた技術があります。まさに、その両方を学べるのが工業高校だと思います。本校は、伝統的な技術と、新しい技術を上手く融合できる人材の育成を担っていきたいと考えています。

 新しい「令和」という時代を担う皆さんに対し、私は次の二つのことを期待しています。
 一つめは、主体的に生きるということです。誰かにやらされる勉強ではなく、自らの意志で学び、夢や目標の実現に向け努力を続けるとともに、日々の積み重ねを大切にしてください。三年間の高校生活では、努力の成果がなかなか表れず、辛い時もあると思います。しかし、苦しくつらい時だからこそ、自分の力で一歩前に踏み出すことで、大きく成長できるチャンスがつかめるのです。その勇気と、最後まであきらめない粘り強さを身に付けてください。

 二つめは、集団の中でお互いの多様性を認め合うとともに、他者の痛みを感じ、自分がなすべきことを考え行動できる「豊かな心」を持ってほしいということです。授業や部活動、学校行事などを通して、お互いに信頼し合い、分かち合い、切磋琢磨しながら、有意義な高校生活を共に創り出してください。

 さて、御臨席の保護者の皆様、お子様の御入学、心からお祝い申し上げます。本日から、お子様を本校でお預かりいたしました上は、お子様方一人ひとりの成長、進路の達成、自己実現に向けて、誠心誠意、最大限の努力を払ってまいる所存です。保護者の皆様には、社会に出てからお子様が一人で様々なことに対処できるよう、しっかりと見守っていただきますとともに、本校の教育に対しまして御支援・御協力をいただきますようお願い申し上げ、式辞といたします。

 令和3年4月9日
 岡山県立津山工業高等学校長 山口徹尚

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