地元企業との連携

5月11日(火)、本校で「津山工業高校と津山ステンレスネット連携事業」の今年度最初の会合が開かれました。

城下町・津山には、金属加工産業に従事した職人たちが集まったことに由来する「鍛冶町」「鉄砲町」などの地名が残っています。その伝統を引き継ぎ、現在、津山地域・美作地域には、全国でもトップレベルの技術を持つ企業が集まっています。こうした企業の有志によるグループが「津山ステンレスネット*」です。

本校と津山ステンレスネットでは、令和2年度から「津山工業高校と津山ステンレスネット連携事業」を行っています。今年度の活動は、①ものづくりコンテスト支援、②ものづくり現場人材づくり支援、③企業と高校生との地域交流支援、の3点です。

今回の会合では、本校教職員、津山ステンレスネットの会員企業と事務局のつやま産業支援センター職員が集まり、本年度の連携事業について打合せを行った後、「①ものづくりコンテスト支援」の活動を進めるため、本校教職員が企業の皆さんにコンテストの溶接と旋盤の課題やルールを説明し、課題作品を試作しました。

課題作品の試作(溶接)

参加した方々からは、「ものづくりコンテストの課題作品には、高い技術を要求されることがわかった。現場で培った技術を高校生に体験してもらう良い機会になる。」という声をいただきました。

今後、ステンレスネットの方に本校の授業等に加わっていただき、生徒に今回説明したルールに則った技術指導をしていただきます。

また、この連携事業では、地元企業のものづくりの現場を数日間体験するインターンシップ的な交流や、地元企業と高校生をつなぐ意見交換会なども予定しています。

全国トップレベルの技術を持った地元企業との連携は、地域に密着した本校ならではの地域連携です。また、新学習指導要領で重視される「社会に開かれた教育課程」の実現にもつながる取組だと考えています。

中学生の皆さん、本校で「ものづくり」を学び、地域の方々に支援されながら高い技術を身につけ、社会で活躍してみませんか?

 *津山地域・美作地域では、金属加工産業の企業と学・官を含めた総合的なネット ワーク「津山ステンレス・メタルクラスター」が形成されています。参加企業の一部が「津山ステンレスネット」を組織しています。

コメントは受け付けていません。