‘保護者の方へ’ カテゴリーのアーカイブ

【土木科3年生】課題研究での取組について(その1)

2022年2月17日 木曜日

土木科3年生の授業で行われている課題研究は、①校内整備班 ②道路パトロール班 ③ものづくり班 ④コンクリート班の4班からなり、各班が課題解決に向けて取り組んでおります。今回は、第1弾として、①校内整備班 ②道路パトロール班の2班の取り組みについて紹介します。 

①校内整備班                                             校内整備班は、年間を通して校内にて様々な整備に取り組んでいます。一例として、校内の道の補修工事を紹介します。まずは、今あるインターロッキング舗装をハンマーとブレーカーを用いて解体し、インターロッキングを取り除きます。そこへ砂利を敷いて転圧をし、色粉を混ぜた粗骨材を敷き均します。その後、表面を成形したら完成です。

今回使用した舗装は、水はけがよい透水性舗装を用いました。そのお陰で、雨のたびに水たまりができていましたが、水はけが良く、通行する生徒も水たまりで足が濡れることなく、安全に通行できるようになりました。

②道路パトロール班 国内の多くの道路や橋などの社会インフラの老朽化が問題となっています。そこで、平成30年より岡山県内の土木科を有する工業高校3校で、道路パトロール隊を結成し、それぞれの地域において道路点検を行っています。本校は、国土交通省中国地方整備局岡山国道事務所津山出張所、 (株)NIPPO、(株)富士通交通・道路データサービスの皆さんより、御支援・御指導をいただき、国道53号線沿いの道路点検を行っています。点検には、専用のアプリが搭載されているスマートホンを用い、破損状況を撮影や情報入力を行い、現状を報告します。これらの情報は、クラウド上で共有されているため、必要な補修が迅速に行うことができます。

このように、道路パトロール班は、身近な道路や歩道を利用する人々の安全を守るために活動しており、昨年12月に開催されたおかやまSDGsアワード2021において、特に優良な取組として表彰を受けました。

【土木科2年生】国土交通省によるオンライン講座

2022年2月17日 木曜日

本日5限目に、国土交通省中国地方整備局岡山国道事務所より講師をお招きし、土木科2年生を対象としたオンライン講座を実施しました。講師である国土交通省中国地方整備局岡山国道事務所 根津様、佐々井様の両名より国土交通省での仕事内容や、日本を取り巻く現状とこれからの国土交通省および土木技術者の役割について、講演をしていただきました。                                       今年の土木科3年生には、国土交通省中国地方整備局へ合格した生徒がおり、2年生も先輩へ続くべく、熱心に耳を傾けていました。                        講演の中で、現在の土木を取り巻く環境についても触れていただき、現在はICT施工を積極的に取り入れ、働き方改革も行われているとのことでした。 旧態依然の良くないイメージを持っていた生徒からは、驚きの声が上がりました。また、土木を通して地域課題の解決にも役立っていることを知り、より土木の仕事にやりがいや魅力を感じることができました。質疑応答も活発に行われ、とても有意義な時間となりました。

2学期収納式・終業式

2021年12月27日 月曜日

令和3年12月24日(金)

収納式・終業式は、新型コロナウイルス感染予防のため、生徒は各教室でオンラインでの実施で行いました。

岡山県新人柔道大会の結果報告と抱負を伝える。
(機械科 2年 矢山くん)
第44回岡山県高等学校弓道選手権大会の結果報告と抱負を伝える。
(ロボット電気科 2年 本郷くん・建築科 1年 多木くん)
第69回統計グラフ全国コンクールの結果報告と抱負を伝える。
(デザイン科 2年 王田さん)

収納式後、保健委員会による虫歯予防対策プレゼンテーションを行いました。

保健委員会のメンバーが虫歯予防を呼びかけました。

引き続き、終業式を行いました。

式辞を述べる山口校長

令和3年度 2学期終業式校長式辞(12月24日)

 みなさなん、おはようございます。

 2学期の終業式もこのようにオンラインで実施します。皆さんの前でお話することができず、大変残念ではありますが、それぞれの教室でしっかり聴いてください。

新型コロナウイルス感染症は、全国的にも新規感染者が少なくなり連日200人代、岡山県内では、ゼロ若しくは一人という日が続いている状況ではありますが、イギリスやアメリカでは依然一日何万人という規模で感染者が増えており、大阪や京都でオミクロン株の市中感染が確認されるなど、今後第6波の急激な拡大が危惧される状況にあります。引き続き感染症対策を徹底し、感染予防に取り組んでいきましょう。

 振り返ってみますと、2学期は学校行事が多い時期でもありました。新型コロナウイルス感染症対策のため、様々な制約がある中、工夫をこらしながら様々な行事を実施することができました。峰南祭体育の部は感染リスクの低い種目に絞り、非公開で午前中のみの開催、文化の部も非公開で、学年毎にステージ発表や展示を行い、三密を避けた環境の中、時間を区切って実施しました。行動制限がある中でしたが、皆さんは活き活きと、思い思いのパフォーマンスを発揮することができていました。短い準備期間でしたが、クラスの仲間とよく協力できており、素晴らしい峰南祭だったと思います。

 11月7日は、本校新体育館にて学校創立80周年記念式典を開催しました。岡山県教育委員会や岡山県、県議会、津山市等からの来賓の御臨席をいただき、厳粛な式典を執り行うことができました。私たちは本校80周年の記念すべき年に巡り合うという幸運に恵まれたということです。このように周年事業は、学校の歴史を再認識し、志を新たにする絶好の機会だと思います。社会や地域の期待に応えるべく、先輩たちが創り上げてきた歴史を継承し、教職員と生徒が一体となって、本校のこれからの新しい歴史を創り上げていきたいと思います。

 今日で2学期が終了します。皆さんにとって2学期はどのようなものだったでしょうか。3年生の皆さんにとっては、進路選択の大切な時期だったと思います。就職や進学、それぞれ自分の目指す最適な進路が選択できたでしょうか。

 先日、津山地域の企業の経営者の方とお話する機会が何度かありました。学校の中にいるだけでは中々わからない興味深いお話を伺ったので、いくつか紹介したいと思います。この地域には、工業団地を中心として、ものづくりの企業が多く存在しますが、中には世界シェアの大部分を占めるような、特徴的なものづくりをされている企業もあります。また、企業の規模としては決して大きくはないものの、優れた技術力や独創的な発想、最新の設備などにより、高品質な製品を製造され、会社経営としても大変優秀で、さらには今後の発展の可能性も期待できる企業が多くあるということです。

 また、これらの企業の経営者は、例外なくこの地域を活性化させたいという強い思いを持たれています。次世代のものづくりを支える人材を確保・育成していく中で、本校に期待する思いも強く持たれていました。

 これから自分の進路選択に取り組む1・2年生の皆さんも、求人票を見るだけでは、企業の本当の魅力に触れることは、なかなか難しいと思います。興味を持った企業については、ホームページや企業のパンスレットを確認することはもちろん、インターシップに参加したり、先輩の話を聞いたり、様々な方法を工夫して、情報収集に努めて欲しいと感じました。

 明日から冬休みとなりますが、是非この1年間を振り返り、新年の目標をしっかり定める時間を作って欲しいと思います。3学期の始業式は1月11日です。元気な皆さんと会えることを楽しみにしています。

 それでは皆さん、良いお年をお迎えください。

津山工業高等学校 校長 山口徹尚

冬季休業中の学校閉庁について

2021年12月24日 金曜日

令和3年12月28日から令和4年1月3日までの期間、学校閉庁となります。

・教職員は原則として不在です。(当番も設けません)

・閉庁期間中に新型コロナウイルス感染症の陽性反応が出た場合は、下記の番号に連絡してください。

・期間中の緊急連絡先

 ( 070-4360-9891 )

創立80周年式典 校長式辞

2021年11月9日 火曜日

創立80周年記念式典 校長式辞

 那岐連邦からの風に冬の訪れを感じる今日のよき日、岡山県教育委員会をはじめ、御来賓の皆様、同窓会、保護者の皆様の御臨席を賜り、岡山県立津山工業高等学校創立80周年記念式典を挙行できますことは、本校にとりましてこの上ない喜びであり、厚く御礼申し上げます。この記念すべき日を迎えることができましたのも、ひとえに創立以来本校の教育に御支援・御協力いただきました、教育関係者の皆様、地域の皆様、保護者の皆様、また、これまで本校の教育を支えてこられました歴代の校長先生をはじめ多くの教職員の皆様、そして何よりも努力を積み重ねた卒業生の皆さんのおかげであると心から感謝申し上げます。

 さて、本校は、1941年(昭和16年)に、美作地域の方々の強い願いと、津山市の大きな支援により、県北の工業教育の拠点校として、土木科と建築科からなる、岡山県津山工業学校と称して開校しました。1948年(昭和23年)には、岡山県立津山工業高等学校と改称され、以来、学科の増設、校名変更、学科改編等、幾多の変遷をたどりながら発展してきました。創立以来「至誠貫行」を校訓とし、80年の歴史と伝統を積み重ね、22,570名の卒業生は、地域の核としてだけではなく、国の内外で大いに活躍されています。

 校訓「至誠貫行」は、第9代大島校長の時代に「生徒教養の目標」として、「誠実は、人間の中にある最高の善である。自己を向上させていくためには己の行為が誠実さをもってつらぬかれていなければならない。誠実な行為は、人間に勇気を与えるばかりでなく、他人の心を浄化する。」と平易な言葉で説かれています。本年80周年を迎えるにあたり、この校訓を刻んだ石碑を、同窓会から寄贈いただきました。毎朝登校時に、全ての生徒・教職員の目に触れる正門入ったところすぐ左側に設置されています。同窓会の皆様、ありがとうございました。

 ここ10年を振り返ってみますと、平成22年にデザイン科、平成30年には国内唯一の学科であるロボット電気科を新設、それに伴い新たなキャッチフレーズを「チェンジ チャレンジ テクノロジー」とし、「時代の変化に対応できる、成長し続ける工業高校」を目指し取り組んでいるところです。現在は、建築・土木・機械・工業化学・デザイン・ロボット電気の6つの学科において、将来のスペシャリストとしての専門的な知識や技術を学ぶとともに、ものづくりコンテストへの参加や、資格取得にも取り組んでいます。令和元年11月に開催された「高校生ものづくりコンテスト全国大会木材加工部門」では、岡山県初となる優勝を果たすことができました。部活動においても、弓道部や剣道部、ラグビー部、スキー部等で全国大会出場を果たすなど、活発に活動しています。また、地域学の一環として、津山市・真庭市・美作市に生徒が出向き、地域の小学生・幼稚園児たちに、ものづくりの楽しさを伝える活動「津工オープンファクトリー」や「ものづくり講座」を行う出前授業、「木のぬくもり実感事業」として幼稚園の遊具の製作や修繕を行うといった取組を進めています。さらに近年では、地域の伝統を受け継ぐ金属加工を営む企業が集まる「ステンレスネット」との協働など、地域との連携を密に、心豊かで地域を愛し、地域を担う生徒の育成にも取り組んでいるところです。

 さて、在校生の皆さん、皆さんは津山工業高等学校80周年の記念すべき式典に巡り合うという幸運に恵まれました。この式典は、津山工業高等学校の歴史を再認識し、志を新たにする絶好の機会であると考えます。社会や地域の期待に応えるべく、懸命に知識や技術を磨き、心身を鍛えようと切磋琢磨した先輩たちの気概を継承し、津山工業高等学校の生徒としての誇りと自信をもって精進してください。本校の新しい歴史は、皆さん一人一人が創り上げていくのです。

 本校での学びが、今後社会人として生きる皆さんにとり、社会の変化に対応していく力、進路を切り開いていく力を育むものであるとともに、社会の持続的発展を担う人材の育成につながるものでありたいと考えております。また、地域との協働を一層充実させ、地域を支えるものづくり、人づくりを推進する学校であることが本校の重要な使命であると考えます。

 80周年の節目に本校の使命を再認識し、長き歴史と伝統を礎に、県北の工業教育の中核的存在として、なお一層の教育実践に努めていくことをお誓い申し上げますとともに、今後とも本校教育推進のために、皆様方の一層の御指導・御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

 最後になりましたが、本校の発展にお力添えをいただきました、岡山県並びに県教育委員会をはじめ、歴代の校長先生方、教職員・同窓生・保護者の皆様、そして御支援・御協力を賜りました地元津山市及び周辺自治体、地元企業や地域の皆様に、衷心より御礼申しあげます。今後とも本校への変わらぬ御指導、御支援を賜りますよう、お願い申し上げまして、式辞といたします。

  令和3年11月7日

                岡山県立津山工業高等学校 校長 山口徹尚